こんにちは。顧問です。みなさん毎日ブログをちゃんと担当してくれて心から感謝しています。間接的にもつながっている感じがして、とてもうれしいです。
「オンライン授業」がはじまりました。僭越ながら、私も動画をつくりました。実は2つの動画に登場したんですが、気づきましたか? 1つはメインでしゃべってたのでわかりやすかったと思うんですが、もう1つはワイプに一瞬だけで登場したんですよ。動画撮影しているところへ誤って横切ってしまったんです。難しいですね。目障りでしたらごめんなさい。明日から毎日の「オンライン授業」がはじまりますが、夜しっかり寝て、朝きっちり起きて、「オンライン授業」を受けましょうね。
さて、みなさんいかがお過ごしですか? 以前のコメントでも触れましたが、家にいるとき、できるだけ今回の騒動とは関係のないことをしています。どうもテレビの報道などを見てしまうと気分が滅入っちゃうんです。だから、本を読んだり、音楽を聴いたり、落語を見たりしていますね。落語を見すぎて、口調がちょっと落語っぽくなっちゃってるかもしれません。
みなさん、やっぱり『活版印刷三日月堂』は素敵な本ですよ。何度も読み直して、改めて感じています(たぶん10回くらいは読みましたよー)。何より、登場人物が魅力的ですね。主人公の月野弓子さんはもちろん、西部劇好きの片山隆一さん(この名前!)や本町印刷の「御大」島本幸治さん。とにかく魅力的なんですよ。緻密につくられているので、登場人物が何度もいろんなところに絶妙のタイミングで出てくるんですよね。だから、巻ごと、章ごとに、誰がどこに登場するか、表などにまとめてみるのもおもしろいと思いますよ。
『活版印刷三日月堂』は、言葉がいいですよね。みなさん印象に残ったセリフ、いいなぁと思った言葉、ありませんか? 私はたくさん見つかりましたよ。たとえば…
- 「不思議ですね。版も活字もないけれど、印刷された文字はこうして残っている。実体は消えても、影は残る。影が実体になって、いまもあり続けている。」(1巻172ページ)
- 「本には文字しかない。色も形も重さもない。でも、その言葉が、わたしたちのなかで色や形や重さを持ったものになる」(2巻67ページ)
- 「生きることが素晴らしいって信じていられたのは、そう信じさせてくれた人がいたから。子どものころ、まわりの大人がそう信じさせてくれたから。みんな暗い道を歩いているのに、わたしの前を照らしてくれた。だから、感謝しよう、って」(3巻314ページ)
- 「文字はずっと人類の歴史とともにあった。印刷はそれを広めるためのもの。知識としては知っていたけど、こうして目の当たりにすると、やっぱりすごい迫力ですねえ。こうやって人々の言葉を刷り続けてきたんですね」(4巻68ページ)
星の栞、桐一葉のコースター、『貝殻』の豆本、星空館の星座早見盤……つくってみたいなー。
明日から本格的に毎日の「オンライン授業」がはじまります。みなさんも忙しくなると思います。ついてはこのブログの輪番も5日に一回、顧問が担当しますね。輪番のペースが少しだけゆっくりになります。私が担当する次回以降は、他のグループのテーマ、グーテンベルク、本木昌造、日本のフォント、モリサワ、『フォント男子』にも触れますね。それでは!